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さがしもの 弘人と菜緒 ≪ 22話 ≫
次の日の朝、カーテンの隙間から眩しい朝の光が差し込み、眩しくて目を覚ます菜緒。

日差しを避けるように左手の甲を額に当てると、こつんと何かが当たった。

自分の左手薬指には、朝日に照らされキラキラと輝く指輪が・・・。

昨日の出来事は夢じゃないんだ。良かった。

ホッとしながら右手で指輪を包み込むように左手を握り、菜緒が隣でまだ眠っている彼の顔を見つめていると、暫くして弘人が目を覚まし眠そうな顔をしながら「おはよう 菜緒」そう言ってあくびをした。

思わずつられて菜緒もあくびをする。

「マネするなよ」

「してないよ」

そんな事を言いながら二人クスクス笑い合うと、弘人がそっと彼女を抱き寄せた。

「菜緒 昨日無断外泊したから、お父さん怒ってるかな?」

「弘人くんがシャワー浴びてる時にお母さんに電話したよ。弘人くんと一緒だからって」

「えっ?・・・マジ?」

弘人は驚いて菜緒を体から離した。

「いけなかった?」

キョトンとした表情で問いかけてくる菜緒に「いいんだけど、余計に心配してないかな?」そう答えながら弘人は眉間にはシワを寄せている。

「大丈夫なんじゃない?」

菜緒は彼が何を心配しているのか分からない様子で小さく首をかしげ、今更ながら緊張してきた弘人は思わず苦笑いをした。

菜緒のマンションにゆっくりと歩いて帰りながら、これからのことを話し合う二人。

「菜緒の両親には結婚決めたこと報告しないとな」

「そうだね。ねぇ・・・弘人くんの仕事はどうなるんだろ?」

「その事も話さないといけないな。
あと結婚してからの話なんだけど、いずれ会社を継ぐって事は月丘の籍に入るって事だよな?
それは仕方ないって思ってるんだけど、母ちゃんと廉の事なんだよ。心配なのは・・・。
廉が遠征とか合宿でいない日もあるし、帰るのも遅いだろ。
だから母ちゃんが心配で・・・ホントは一緒に住みたいって思ってるんだ。
やっぱりダメかな?」

「ダメじゃないよ。あたしは全然平気だよ」

「でもお父さんが何て言うかな」

結婚してもあたしの両親と住むわけじゃないんだし、その事も聞いてみよう」

二人は菜緒の父親にどうやって話を切り出そうかと、マンションに着くまでの間ずっと考えていた。




菜緒の家の玄関前で深く深呼吸する弘人。

正直、菜緒の父親と今顔を合わすのは気まずい気がする。

玄関を開け二人でリビングに向かうと、母親が一人ソファーに座って雑誌を見ていた。

「おはようございます。昨日はすみません。
菜緒を外泊させてしまって・・・」

彼が母親に頭を下げて謝ると「いいのよ。菜緒ももう子供じゃないんだし、弘人くんが一緒って聞いてたから心配なんてしてなかったのよ」母親は全く心配した様子もなく微笑んだ。

「あの~お父さんは、どちらに?」

恐る恐る問いかける弘人に「朝早くからゴルフ言ったのよ」母親はそう答えると「弘人くん、今ホッとしたでしょ?」クスッと笑いながら彼に問いかけた。

今の状況でホッとしない方がおかしい。

「今コーヒー入れるから、ゆっくりしていきなさい」

母親はコーヒーを入れにキッチンに向かい、二人はダイニングテーブルに向かい合って座った。

「ねぇ お母さんに聞いてみようか? さっきの話」

「これからの事?」

「お父さんに言う前にお母さんの意見聞いておいた方がいいと思うの。どう?」

菜緒にそう言われて弘人は黙って頷いた。

暫くして母親が、運んできたコーヒーを娘に差し出している時、彼女の視線が娘の指に止まった。

「菜緒・・・その指輪」

「うん。弘人くんに貰ったの」

嬉しそうにキラキラと輝く指輪を母親に見せる菜緒。

「じゃあ結婚決めたの?」

「はい。それを報告しようと思って此処に来たんですけど、お父さんがいらっしゃらないので日を改めます」

「もう、お父さんは大事な時にいないんだから」

呆れたように零す母親に「それでね、お母さんに相談があるんだけど」と菜緒は話し始めた。

「弘人くんと話したんだけど、結婚してもお母さん達と同居しないよね?
この家、お兄ちゃんいるし・・・。
それで弘人くんのお母さんの体の事もあるし、あたし弘人くんの家族と同居したいって思ってるの。
ダメかな?」

「お母さんはいいと思うけど、お父さんの考えは分からないわね。
それとなくお父さんに聞いてみましょうか?」

「でも、我がままじゃないですかね?」

弘人は不安そうに問い掛ける。

「お母さんの体のことがあるから、心配なのは当たり前よ。
我がままじゃないわよ」

母親は彼の気持ちを汲み取り、夫との橋渡しを申し出てくれた。

「それとね、お母さん。
弘人くんって月丘の籍に入るの?あたし神崎菜緒になりたいの」

「お父さんそんな事は言ってなかったけど・・・それも聞いてみましょうね」

「よろしくお願いします」

弘人が深々と頭を上げると、菜緒が彼を気遣うように優しく彼の肩に触れた。



その日の夜、菜緒の母親がゴルフから帰ってきた夫に二人の希望をそれとなく話してみた。

二人が結婚の意志を固めたこと。

弘人の母親の体が心配だから同居したいこと。

そして菜緒が神崎の姓になりたいと思っていることを・・・。

父親は「分かった。少し考えてみるよ」それだけ答えると、疲れた体を休めようと寝室に入っていった。

夫がどんな答えを出すのか、菜緒の母親も少し不安に思っていた。


つづく・・・

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  • りぇ
  • はじめまして。
    はじめまして。
    毎日hirariさんのブログ、拝見させてもらっていますッ!
    私は、九州に住む中学生です!
    「さがしもの」も読ませてもらっていただいています。
    残り3話で終ってしまう・・・淋しいです。
    よろしくおねがいします!
  • りぇちゃんへ
  • はじめまして コメントありがとう

    「さがしもの」読んでくれてありがとう
    もうすぐ終わってしまうのは
    あたしも淋しいなって思ってます
    でも、あたしの思う最高のハッピーエンドが待ってるので
    弘人の菜緒がどんなハッピーエンド迎えるか
    残り3話を楽しんでもらえたら嬉しいです
  • rannrann
  • hirariちゃん こんにちは~★☆
    あと3話かぁ~寂しいけど早く読みたい(^^)
    お父さんも辛いところだね
    ほんとはいつまでも自分の手元に置きたいでしょうに

    Crazy love はイメージを掻き立てる歌だよね
    私も同じようなイメージを抱いていたよ
    そうそう、文にするとこんな感じって思った…(できないケド! はっはっは~)
    6人とも歌声がとても綺麗でYour sideと同じくらい好き♥
    これはもう是非ともカツカツで歌ってもらうしかないね!!
  • rannrannちゃんへ
  • あと3話なんだよね 
    ここまで長かったなぁ・・・・
    お父さんの葛藤も分かるよね

    同じようなイメージだった?
    よかったぁ~ 嬉しいな(^^ゞ
    この歌ホント大好きなんだ 亀ちゃんの声最高!
    歌ってるところ見たいねぇ やってくれないかな?
  • runa
  • 弘人可愛すぎる~って、そういうものだけど、やっぱり可愛い!!
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    申し訳ないのですが、分からないこともあるので。

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    ホントに読めないんです。ごめんなさい。

    諸事情で隠しコメントは受け付けていませんし、コメレスもしていません。

    ごめんなさい


    ひらり
    プロフィール

       hirari

    Author:   hirari
    中1の男の子、小3の女の子の母です。

    亀ちゃんが好きすぎて息子に呆れられ、旦那に「うざい」と言われたちょっとアホな30代です。

    仁亀萌えしておりまして、腐った発言多々あります(笑)。

    今後もKAT-TUNと仁、両方を応援していきますのでよろしく!



    ひと恋の弘人で亀堕しました。

    めっちゃ長い「ひと恋」感想、小説「さがしもの ~弘人と菜緒~」など書いてますので、良かったら読んでやってくだパイ。


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    「LOST MY WAY」
    ~果たされた約束~

    魂での亀ソロを見て頭の中に浮かんで来たストーリーを小説にしてみました。

    切なくて甘いお話です。

    良かったら読んでみてください。


    -- E N D --
    .
    .
    オリジナル小説
    趣味で始めた小説
    まだまだ下手くそですが、少しづつ書き続けていくので良かったら読んでください。

    「さがしもの 弘人と菜緒」
    ≪ 全25話+特別編 ≫

    「あなたの笑顔 わたしの涙」
    ≪ 全58話+番外編 ≫

    「LOST MY WAY」
    ≪ 全34話 ≫

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