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あなたの笑顔 わたしの涙 ≪ 23話 ≫
次の日 理央奈が3時少し前に「café de lapis」に行くとすでに亀梨の姿はなく

「あれ?和也くんどうしたんだろ?」って思っていると

裏口で待っている理央奈の携帯電話が鳴り、理央奈は急いで電話に出た。

「もしもし 和也くんどうしたの?」

「ごめん メールするの忘れてて・・・・日曜は中番で5時までだった。

 お前 今どこ?」焦ったように聞いてくる亀梨に理央奈は

「・・・・・・・・・・・裏口にいるよ」そう答えプッと笑った。

「マジで? ホントごめん」そう言いながら亀梨は裏口のドアを開け電話を切って

もう一度「ごめん」と手を合わせて謝った。

「いいよ じゃあまた5時ごろ来るね」そう言って帰ろうとする理央奈を引き止めて

亀梨は「このまま店にいればいいよ お詫びにおごるから」ってそう言った。

「でも、2時間近くもいたら迷惑じゃないかな?」

「大丈夫だよ カウンター席に座ってれば」そう言って亀梨は理央奈に

自分のバイトが終わるまで待つように言って、理央奈は嬉しそうに頷いて

1人店に入っていき昨日と同じカウンター席に座った。

ケーキのメニューを見ながら悩んでいる理央奈の耳に

後ろのテーブルで話している女性の会話が聞こえてきて

理央奈はなんとなく耳を傾けた。

「ねぇ ウエイターの髪の毛結んでた男の子かっこよかったねぇ

 もう帰っちゃったのかな?」

「あたしも思った。ちょっと不良っぽいのに髪の毛結んでて、かわいかったよねぇ

 もしまだいたら番号とか聞いちゃう?」

髪の毛結んでるウエイターさんいるんだ・・・昨日はいなかったな・・・

理央奈はそんな事を考えながら、「ガトーショコラと紅茶」を店員に注文をした。

3時半になって休憩から亀梨が出てきて、カウンター越しに理央奈に微笑み

「お待たせ」って話し掛けてきて、理央奈は驚いてクスッと笑った。

「何で?さっきは髪の毛結んでなかったよね?」

「瑠璃子さんに髪の毛長いから、店に出るときは結べって言われたんだよ」

そう言って少しふてくされたように言う亀梨に理央奈は

「和也くん なんかかわいい!」ってまたクスクスと笑って

「かわいいって何だよ・・・」亀梨は少しショックを受けたように、首をうなだれた。

「でも、そんな後ろで結べるほど長かったんだね」

「ホントは上を結べって言われたんだけど、それだけはイヤって抵抗した」

「上ってこういうこと?」って自分の髪の毛のトップを結ぶまねをする理央奈に

亀梨は唇を尖らせて頷き、トップを結んでいる彼を想像して理央奈はまた笑った。

「だから笑うなよ」そう言って怒る亀梨に、「ごめん」って謝りながら

理央奈が後ろの女性たちの会話を思い出し振りくと、その女性たちと目が合い

さっき彼女たちが話していたウエイターが亀梨のことだと気付いた。

やっぱり和也くんモテるんだ・・・・

理央奈は少し不安な気持ちになりながらも、前を向いて顔を上げ

カウンターの中でコーヒーを入れたりしている亀梨を見て口元をほころばせ

鞄から取り出した、昨日の小説の続きを読み始めた。



暫くして理央奈が顔を上げると亀梨は少し離れたテーブルにコーヒーを運んで

女性客に話し掛けられていて、微かにその会話が聞こえてきた。

「ねぇねぇ 名前なんて言うの?」

「亀梨です」そう言って女性客に胸に付けた名札を見せる亀梨

「そうじゃなく下の名前」

「・・・・・和也ですけど」

「和也くんか いい名前ね 和也くんって呼んでいいかな?」

「すみません 名前で呼ばれるのイヤなんで・・・」そう言って亀梨は断っていて

もしかして、あたしが『和也くん』って呼びたいって言ったときも

ホントはイヤだったのかな?断れなかっただけなのかな?

理央奈はそんな事を考え、胸がズキンと痛んだ。

カウンターに戻ってきた亀梨に理央奈が「あのね・・・かずや・・・くん・・」

話し掛ける声が弱くなり言葉が詰まる。

すると亀梨は「ん?」って顔をして洗物をしていた手を止め顔を上げたが

「すみませ~ん」ってお客さんに呼ばれカウンターを離れ

戻ってきてから「さっき何言おうとしたの?」って聞いてきた。

「ううん なんでもない」

そう言って視線を落とした理央奈の笑顔が少し寂しそうで気になりながらも

バイトの途中ということもあって、亀梨はそのまま詳しく聞こうとはしなかった。



5時を過ぎ亀梨が裏口から出てくるのを待ちながら理央奈は

さっきの亀梨の言葉を思い出し、不安そうな顔で唇をかみ締めた。

冷たい風が理央奈の体を通り過ぎていき、理央奈の心を益々不安にさせる。

裏口から出てきて「お待たせ!どこ行く?」

そう言って理央奈の顔を覗き込んでくる亀梨に

「本屋さんに行きたいんだけどいい?」と答え

理央奈は不安を隠すように微笑んでみせた。

亀梨はその笑顔を不思議に思い理央奈に聞いてみた。

「なぁ理央奈・・・・なんかあった?」

「・・・・・・・・・・・・」

「どうしたんだよ?」

「あのね かず・・・や・・・くん?」理央奈はどう言っていいのか分からず

言葉が出てこない。

亀梨は理央奈の次の言葉を待つように、そっと手を繋ぎ本屋へ向いて歩き始め

理央奈は小さくため息を付き亀梨の顔を見上げながら

自分が思ってることを素直に聞き始めた。

「名前・・・和也くんって呼んでもいいの?」

「は?なんで今更?」亀梨は不思議そうに理央奈の顔を見て首をかしげていて

「だって、『名前で呼ばれるのイヤだ』ってお客さんに言ってたから・・・

 もしかして、あたしが『和也くんって呼びたい』って言ったとき

断れなかったのかな?って思って・・・」下を向きながら、小さく呟く理央奈に

「お前バカだな」って亀梨は呆れたように笑った。

「何で笑うの?」不安そうな顔で怒る理央奈に

「お前 ホントに分からないの?」って聞いてくる亀梨の顔は

ちょっと照れたようにも見え、理央奈は益々分からなくなった。

困ったように首を傾げてる理央奈に亀梨は

「お前はいいんだよ」って顔を逸らしながら答え

「え?」って亀梨の顔を見上げる理央奈に、もう一度

「お前だけは、名前で呼んでいいだよ」って答えた。

「お前が言ったんだろ 他の人と一緒の呼び方じゃイヤだって・・・・」

亀梨が下を向きながらそう言って、横目で理央奈の顔を見ると

「覚えててくれたの?」って彼女は嬉しそうに微笑んだ。

フッと笑いながら亀梨は、理央奈と繋いだ手を自分のコートのポケットに入れ

「さすがに12月は寒いな」って微笑みながら呟いた。



本屋で1時間あまりを過ごし、理央奈の家に手を繋いで向かう二人

亀梨が理央奈の小さな柔らかい手をポケットにしまい、指を絡めてギュッと握ると

理央奈も優しく握り返してきて、二人で顔を見合わせて微笑んだ。

理央奈の家の玄関の前 

「じゃあね おやすみ」そう言って理央奈が繋いだ手を離そうとしたら

亀梨は繋いだ手をギュッと握って理央奈を自分の方に引き寄せ

反対の手で彼女の肩に触れ、顔をゆっくり理央奈に近づけ

亀梨に引き寄せられた瞬間 驚いて彼の顔を見上げた理央奈は

そのままそっと目を閉じた。

チュッと音を立てるようなかわいいキスに照れながら、亀梨は「じゃあな」って

小さく手を振りながら門を開けて帰っていき、理央奈は玄関を開け

「おかえり」と声をかける母親に返事もしないで、自分の部屋に駆け込み

自分のベットの枕に顔を埋め足をバタバタさせて喜んだ。

「あれ?そう言えばこの前にも帰る前に和也くんに腕つかまれたなぁ・・・・

え?あれってもしかして・・・・・・」

今頃になって気付いた理央奈は、鈍感な自分に呆れてため息をついた。




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  • Kamyu☆
  • もぉ~鈍感すぎる理央奈が可愛くて可愛くて
    しょうがないです(*ノ∀`*)ノ
    ホント可愛い~理央奈♪
    こういう女の子、なんか憧れます(*o≧∀)oギャハ

    あぁー、あたしもこんな恋がしたいッ!!笑
  • ぴーち
  • ちょっぴり切ない理央奈の勘違いが可愛いね
    察しのいい和也くんほんと素敵な男の子だわ~
    私もこんな風にちょっとした表情で気にかけて心配してもらいたいです
    旦那ちゃんはまず無理だよな…

    風邪、気をつけて下さい
  • cocolo
  • やさしい..風。
    hirariちゃん、こんばんは。
    もう.......このふたりイイ。ふたりの間に流れる風が....12月だというのに桜の花びらが
    舞っているかのような風が吹いてる。
    甘いでもなく、甘酸っぱいでもなく.......
    "やさしい、風"

    もう~。
    お前はいいんだよ!
    きゃ~~~かめちゃん。私にも.....言っておくれ~。
  • rannrann
  • くすぐったいね~~
    付き合い始めってシアワセ100パーだけど 結構不安になっちゃうもんなんだよね~ 可愛いな~
    私だったら彼氏のバイト先って恥ずかしくて行けないけど 素直な理央奈が好き 羨ましいな
    和也は「あの人」と同じ職業を目指してる?…な~んて(^^;
  • さちかめ
  • ひらりちゃ~ん
    もう顔がにやけちゃって大変ヽ(≧▽≦)/

    か・わ・い・い~ε=ヾ(*~▽~)ノ

    思わず周りを見回しちゃう位、幸せ~な顔で読ませて貰ったよ~♪

    これから、どう進展してくのか楽しみ~♪

    あ~昔に戻って純粋な恋をしたいよ~ヽ(≧▽≦)/
  • Kamyuちゃんへ
  • レス遅くなってごめんね

    あたしもこんな可愛い子になりたかったなぁ
    なんて思いながら書いてます(笑)
    いや 見た目が違うから無理か?^_^;

    あたしも胸キュンな恋がしたい!
  • ぴーちちゃんへ
  • コメレス遅くなってゴメンね

    自分に自信が持てない理央奈にとっては
    和也の一言一言が大きんだろうね
    旦那にそれを求めても無理でしょ?
    我が家も無理だもん
    だからお話で書いてるんだろうなぁ(笑)
  • cocoloちゃんへ
  • 桜の花びら舞っちゃってるのね?
    ピンク色しちゃってるのね?
    うふふふふ (^^♪
    まだまだ甘~い二人に会えちゃうよん

    あの声で耳元で囁かれたいね
    きっと気絶するけど(笑)
  • rannrannちゃんへ
  • 自分に自信のない理央奈は
    付き合い始めて嬉しい反面、不安も大きんだと思う
    鈍感な理央奈には、ちゃんと言葉で伝えなきゃわかんないんだよね

    あたし結構平気で行っちゃうタイプだな!

    rannrannちゃんは気が付いたのかな?
    答え合わせはもうすぐだよ~ん!
  • さちかめちゃんへ
  • 周りの見回したって何処で読んだの?
    大丈夫だった?(笑)

    あたし書きながら完全にニヤニヤしてるよ
    絶対に家族は変だと思ってるね^_^;

    純粋な恋!亀ちゃんとしたい・・・って無理だけど(笑)
  • rura
  • No title
    さすがhirariさん!!なんか表情とか仕草、空気感、タイミングみたいなのが、想像しやすいんで、そういうところがなおさら、hirariさんの小説のファンだなぁと、改めて思いました!!
    しかも綺麗というかなんか、変ないやらしさが無い!回りくどかったりとか・・・色々!!
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    あとギャル文字は解読不可能なのでご遠慮いただきたいです。
    ホントに読めないんです。ごめんなさい。

    諸事情で隠しコメントは受け付けていませんし、コメレスもしていません。

    ごめんなさい


    ひらり
    プロフィール

       hirari

    Author:   hirari
    中1の男の子、小3の女の子の母です。

    亀ちゃんが好きすぎて息子に呆れられ、旦那に「うざい」と言われたちょっとアホな30代です。

    仁亀萌えしておりまして、腐った発言多々あります(笑)。

    今後もKAT-TUNと仁、両方を応援していきますのでよろしく!



    ひと恋の弘人で亀堕しました。

    めっちゃ長い「ひと恋」感想、小説「さがしもの ~弘人と菜緒~」など書いてますので、良かったら読んでやってくだパイ。


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    魂での亀ソロを見て頭の中に浮かんで来たストーリーを小説にしてみました。

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    良かったら読んでみてください。


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    まだまだ下手くそですが、少しづつ書き続けていくので良かったら読んでください。

    「さがしもの 弘人と菜緒」
    ≪ 全25話+特別編 ≫

    「あなたの笑顔 わたしの涙」
    ≪ 全58話+番外編 ≫

    「LOST MY WAY」
    ≪ 全34話 ≫

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