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あなたの笑顔 わたしの涙 ≪ 37話 ≫
 第四章  「 愛してる 」

大晦日の夜 

本当は新しい年を亀梨と一緒に迎えたいと思っていた理央奈だが

門限がある為、二人で初詣に行くのを許しては貰えず

1人部屋で彼を思って、寂しい新年を迎えようとしていた。

年が変わる3分前 理央奈の携帯に亀梨から電話がかかり

彼女は慌てて受信ボタンを押して電話に出た。

「もしもし 和也くん?」

「理央奈 何してた?」

「和也くん何してるかな?って思ってた」

「なぁ 窓開けてみてよ」亀梨にそう言われて理央奈が部屋のカーテンを開け

窓に手をかけると、門の外に自転車に乗った亀梨立っているのが見え

理央奈は驚きながら窓を開け「どうしたの?」って問いかけた。

「新しい年 一緒に迎えたかったけど出来なかったから

 せめてお前の声聞きながら、顔見て年を越せたらなって・・・・・・思って」

携帯から聞こえてくる亀梨の声が尻すぼみに小さくなり

彼が照れていることに気付いた理央奈は

窓を閉めて下に降りようとしたのだが

「外に出てくるなよ」と彼に言われ「どうして?」と問いかけた。

「お前が出てきたら、門限破って会ってるのと同じだろ」と言われ

理央奈は渋々「わかった」と返事をして、窓から亀梨を見て

「もうすぐ年が明けるね」と言った後、TVのカウントダウンに合わせて数を数えた。

「10.9.8.7.6.5.4.3.2.1 明けましておめでとう!」

「おめでとう! ・・・・・・・間に合ってよかった」

携帯から聞こえてくる小さく呟く亀梨の声が、理央奈の耳にはくすぐったい

「和也くん 今年もよろしくね!」

「うん よろしく!」

「ねぇ 寒くない?風邪ひかないでね!」

「お前も寒いだろ 窓閉めろよ!」

「大丈夫!」理央奈がそう言った後

二人は離れている距離をもどかしいと感じながら

しばらく見つめ合ったまま、他愛もない会話を続けた。

すると理央奈がクシュンとくしゃみをして

「ごめん やっぱ寒いだろ!俺も帰るから、もう窓閉めろよ」と

亀梨は申し訳なさそうに謝り

「和也くん ありがとう!和也くんが会いたいって思ってくれた事があたし嬉しいよ」と

理央奈は囁き、携帯電話に向いてチュッと音を立ててキスをして

亀梨に「ばか!」って言われて「もぅ またバカって言うんだから」と唇を尖らせた。

そして亀梨は「じゃあ 明日迎えに来るから おやすみ」と言って携帯を切り

自転車に乗って帰って行き、理央奈は

「会いに来てくれてありがとう 帰ったらメールしてね」とメールを送った。

1時間後 亀梨から「今帰ったよ おやすみ」とメールが入り

たったあれだけの短い時間 しかも顔を見るためだけに1時間もかけて

彼が自分に会いに来てくれたんだと思うと、理央奈の小さな胸が

嬉しさと、愛しさと、切なさでちぎれそうなほど痛くなった。

一生懸命に言葉で、態度で、気持ちを届けてくれる彼の優しさに

どうすれば自分は答えることが出来るのだろう・・・・

あたしは彼に何をしてあげられるの?

そんなことを考えながら、彼のくれた亀のぬいぐるみを理央奈はギュッと胸に抱きしめ

ベットにごろんと転がった。



元旦の朝 理央奈の家族は、毎年父の実家に泊りがけで帰省するのだが

今年は理央奈が彼の勉強に付き合うために帰らないと言い出し

父親は納得してはいなかったが、母親に仕方ないとなだめられ渋々理央奈を残して

実家に車で帰ることにした。

夜、理央奈を一人にするわけにいかない為、香理奈も田舎に帰省するのはやめ

友達と初詣に出かけると言い出し、父親は大きく深くため息をつき

「寂しい正月だな」とこぼし、母親に呆れたように

「いつまでも、子供じゃないんですよ」と怒られた。

そんなこと分かってはいるが、やはり寂しいものはしょうがない。

母親は寝る時に戸締りをきちんとする事と、自分たちがいなくても門限を守ることを

理央奈に約束させてから、諦めの悪い父親をなだめながら車を出した。



午前中 理央奈は亀梨と初詣に出かけ、彼の大学合格を祈願した後

そのまま亀梨と勉強するために二人で理央奈の家に帰った。

二人が家に着いたのは、ちょうど昼過ぎで

理央奈は自分の作れる数少ないレパートリーの中のから

姉にいつも褒められるオムライスを昼食に作り

部屋で勉強している彼のところに運んだ。

ドキドキしながら彼がオムライスを食べるのを見ていると

「そんなジッと見られたら食えねぇよ」と亀梨は照れていて

「うまいよ」と言う彼の言葉を聞いて、理央奈も嬉しそうにオムライスを口に運んだ。

「これだけは、お姉ちゃんに褒められるんだ」理央奈の言葉に

「これだけはってなんだよ」と亀梨はクスッと笑いながら、「でも、ホントにうまいよ」と

もう一度理央奈に告げ、あっという間に完食してしまった。

「今まで何とも思ってなかったけど、食べた人に『美味しい』って言われると

 こんなに嬉しいものなんだね 

 今度からちゃんとお母さんに『美味しいよ』って伝えなきゃダメだね」と理央奈はこぼし

彼女の言葉に亀梨は黙って頷いた。



「和也くん 大学の入試って何日なの?」

参考書を解きながらしかめっ面をしている亀梨に理央奈が問いかける。

「今月の25日 発表は2月5日だったかな?」

「かな?って・・・・・でも、日にちないから頑張ろうね

 第一希望の他は何校受けるの?」

「仁らと同じ大学が16日、あと31日に1校で、全部で3校だけ受ける」

「3校?少なくない?」

「俺もそう思うんだけど、担任がそれで大丈夫だろうって言うんだ」

「仁くんらと同じ大学行きたいって思わないの?」

「そりゃ思うよ あいつらといたら楽しいの分かってるから

 だけど、俺が行きたいのは第一希望が短大なんだ」

「短大?」

「うん 警察官採用試験つまり公務員試験な

 それ受けるのに4年も大学行く必要ねぇんだよ 2年でしっかり勉強して

 絶対に受かってみせる だから短大でいいんだ

 親にも負担かけるようになるわけだし・・・・」

「そっか・・・・ がんばってね」

「こうやって勉強見てくれるお前の為にも受からないとな

 約束守らないと理央奈のおふくろさん怖えぇし・・・」そう言ってクスッと笑う亀梨の目は

真っ直ぐに未来を見据えていて、何故か安心感さえ理央奈に与えてくれた。



時々休憩を取りながら二人は勉強を続け、亀梨は

「あ~!!!もうさすがに疲れた~!!!」と伸びをしながら声を上げ、部屋の時計を見た。

時計は6時半を少し回ったところで「香理奈さん 何時に帰ってくるんだ?」と聞いてくる彼に

「7時までには帰るって言ってたよ」と答える理央奈

「じゃあ 香理奈さんが戻ってきたら、俺帰るな」

「うん 心配かけてごめんね」

「気にすんなよ それより元旦から勉強付き合わせて悪いな」

「気にすんなよ あたしが好きでやってるんだから」理央奈は彼の口調を真似しながら

おどけた様に返事をし、亀梨はそんな理央奈の気の使い方に優しさを感じていた。

「明日も勉強するでしょ? うちでいい?」

「明日俺んち来てくんね?親父がおふくろにお前の話聞いたらしくて

 紹介しろってうるさいんだ 明日なら親父いるから・・・・どう?」

そう言って理央奈の顔を亀梨は覗き込み、彼女は少し心配そうに

「あたし大丈夫かな?」って呟き「大丈夫かなって何が?」と理央奈に聞き返した。

「お父さんに会うのって何か緊張する」理央奈の眉間には、しわがよっている

「そうか?親父何かワクワクしてたぞ」そう言いながら亀梨は嬉しそうな

でも照れくさいような表情を見せ、彼のそんな顔を見て理央奈も顔をほころばせた。

すると家の電話の子機が鳴り理央奈が急いで電話に出ると

父親の実家に帰省している母親からで

理央奈が門限に帰ってきているか確認するために電話してきたようで

理央奈が帰ってきていることに安心をして、すぐに電話は切られた。

「お姉ちゃん遅いけどまだかな? 電話してみた方がいいのなか?」

理央奈がそんなことを言っていると彼女の携帯電話に香理奈から電話がかかり

「帰るのもうちょっと遅くなるから、あたしが帰るまで和也くんにいてもらいなさいよ

 一人だと危ないから、いいわね」と一方的に言われて電話は切られ

理央奈はワケが分からないまま携帯電話を閉じた。

「香理奈さん もうすぐ帰るって?」

「もうちょっと遅くなるから、お姉ちゃんが帰るまで和也くんにいてもらえって言って

 理由言わないまま切れちゃった」

「もうちょっとって?」

「・・・・・・・・・わかんない」

「え?いや あの・・・・・マジで?」亀梨は困惑した表情で理央奈の顔を見つめた。






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  • かおりん
  • こんばんわ。。。
    久しぶりに 小説を読むことができて
    うれしいです。
    耕作ちゃんが幸せになった今
    気になるのは、この2人ですもの。
    おねえちゃんの帰りが遅くなる。。。
    なんか意味深な終わり方ですね!
    次回が楽しみです!!

    う~ ファイト!
  • のんぴー
  • ひらりちゃん、 
    久しぶりで うれしいぞ~ぃ。

    <え?いや あの…マジで?>って?
    和也君ってば 何をキョドってるのよぉ~!!
    んも~、かわいいんだからぁ!!
    当の りおなちゃんが 気づいてないのに
    あたしがドキドキしてどうする!?
    あぁ? 考え過ぎ? こりゃまた失礼!

    人生山あり谷あり
    楽あれば苦あり
    壁に耳あり障子にメアリー。古すぎっ!
    凹があれば次は凸が来るのだぞぃ!!
  • 馬場ちゃん
  • (*^艸^*)
    お久しぶりです!!
    ずっとコメしてませんでしたね(*△*)
    すいませんorz
    まだまだ言葉足らずで、なんてコメすればいいのか分からなくて´△`

    久しぶりの小説…
    やっぱり私ひらりさんの小説を読んでからじゃないとねれません!!
    2人の行方が気になって仕方ないですもン!!
    もぉ、文章の書き方もセリフも大好きです!( ≧Ψ≦)/

    ひらりさんにはお友達だけでなく、運命共同体の亀様もついてますよ☆
    頑張って下さい!!
    ッて、私も勉強頑張らないと(;*□*/)/
  • さちかめ
  • おかえりー(^-^)
    やっぱり、ひらりちゃんの小説好きだよ(≧∀≦)
    久し振りだからか、改めて、あ~高校生の亀梨和也なんだなぁ~って初々しく感じたよ(^-^)

    そんな風に想いを伝えに来てくれたら嬉しいよね。読んでる私迄胸がキュンとなって苦しいよ!

    私は彼の為に!

    あ~最近亀に対して以外は考えない事だわ(笑)


    で→香理奈さんは何で遅いのかな~ε=ヾ(*~▽~)ノ
  • かおりんちゃんへ
  • 耕作の次に気になるの?
    え~!!!そんなに?\(@o@)/
    うふふふ 嬉しいな

    お姉ちゃんの帰りが遅い
    ちょっとドキドキ?期待する?(笑)
    でも、これが波乱の幕開けだったりするんだよねぇ
    きゃははは あっ喜ぶな?
    だって度Sなんだも~ん!
  • のんぴ~ちゃんへ
  • お待たせしました~(*^^)v

    何を焦ってるんだろうねぇ
    分かる気もするけど・・・(笑)
    鈍感な理央奈がかわいいんだけど
    和也くんどうする???

    障子にメアリー。。。ホント古!
    それ聞いたの何年振りかな?(笑)
    早く凸が来るのを待ってる~!!!
  • 馬場ちゃんへ
  • いえいえ、無理してコメントしなくていいんだよ
    読んで貰えれば嬉しいので!
    でも、そんな身構えなくても
    気軽にコメントして大丈夫だよ

    うおぅ 寝れないのか?そりゃ大変だ(笑)
    でも今後ハラハラ~!もあるから
    またまた寝れないかも ごめんよ~!!!

    どうもありがとう(^^♪
    亀パワーで頑張るよ~!

    勉強かぁ・・・あたしは頑張ってなかったなぁ(笑)
  • さちかめちゃんへ
  • どうもありがとう!
    そう言ってくれる人がいるから、楽しんで書くことが出来るんだ
    高校生の和也 はぁぁぁぁ 会いたい
    一生懸命な和也と理央奈
    初々しいねぇ こんな時代あった・・・・・ような気が(笑)

    香理奈が遅いの喜んでるのね?
    うふふふ これからがねぇ・・・(笑)
    すれ違いの始まり~!!! ルン♪
    度Sなもんで、なんだかウキウキしてる(笑)

  • yuka☆
  • 何ですってぇ~
    すれ違いの始まり~?
    涙ホロリかしら~ ちょっと楽しみ。
    ちなみに私は度Sではございません。。。(^∇^)アハハハハ!
  • yuka☆ちゃんへ
  • うふふふ 思わせぶりな事書いてごめんね
    だってこのままラブラブじゃ面白くないもん(*^^)v

    楽しみって言ってる時点で
    ちょいSですよ~!
  • rura
  • No title
    こうして気持ちを届けてくれるのって、すっごい嬉しいですよね!!
    気持ちがあって、読んでてこっちまで嬉しくなってしまいました!!
    しかもなんとも可愛い二人。すっかり、クールな和也もすっかり理央奈ちゃんペースですね^^
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    ホントに読めないんです。ごめんなさい。

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    ごめんなさい


    ひらり
    プロフィール

       hirari

    Author:   hirari
    中1の男の子、小3の女の子の母です。

    亀ちゃんが好きすぎて息子に呆れられ、旦那に「うざい」と言われたちょっとアホな30代です。

    仁亀萌えしておりまして、腐った発言多々あります(笑)。

    今後もKAT-TUNと仁、両方を応援していきますのでよろしく!



    ひと恋の弘人で亀堕しました。

    めっちゃ長い「ひと恋」感想、小説「さがしもの ~弘人と菜緒~」など書いてますので、良かったら読んでやってくだパイ。


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    ~果たされた約束~

    魂での亀ソロを見て頭の中に浮かんで来たストーリーを小説にしてみました。

    切なくて甘いお話です。

    良かったら読んでみてください。


    -- E N D --
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    .
    オリジナル小説
    趣味で始めた小説
    まだまだ下手くそですが、少しづつ書き続けていくので良かったら読んでください。

    「さがしもの 弘人と菜緒」
    ≪ 全25話+特別編 ≫

    「あなたの笑顔 わたしの涙」
    ≪ 全58話+番外編 ≫

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    ≪ 全34話 ≫

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